最近わんちゃんの元気・食欲がなく、震えているとのことで来院されるケースが増えています。
原因は様々ですが、前日まで元気だったわんちゃんが震えている場合、
腰やお腹など体のどこかに痛みを感じていることがよくあります。
その中でもお腹を痛がる原因としてよく見られるのが「膵炎」です。
当院でも、膵炎が原因で入院治療となる子が多く見られます。
膵炎は、その名の通り膵臓に炎症が起きる病気です。
膵臓は主に蛋白質を分解する消化液を作っている場所で、
膵臓が自分で出した消化液で自分自身を消化してしまう「自己消化」が起きることで炎症が起こります。
発症の原因はわかっていないことも多いですが、肥満気味の子や油っこい食事を食べている子によくみられます。
軽症であれば内服薬と食事療法で良くなることが多いですが、
重症の場合は入院治療が必要となってしまいます。
退院しても太りすぎや、脂肪を摂りすぎると再発してしまうので、
飼い主様が食事を調節してあげる必要があります。
可愛さあまりについつい食べ物をあげたくなってしまいますが、
わんちゃんの健康のためにも適切な食事管理をしてあげましょう!
膵炎治療後、元気に退院されたわんちゃん(^-^)